3月末に10名の児童が退所し、4月から新しい職員を4名、入所児童も4名迎え5月現在で36名の子ども達が生活しています。また、今年度より鹿沼市からの委託事業として「子どもの居場所事業」がスタートしました。5月8日には、新型コロナウィルスが2類相当から5類感染症に移行になって多くの規制が緩和され、子ども達のマスクも取れて、元気いっぱい生活しています。そして、数年ぶりにバスを借りてバスケット観戦に行き、声を出して応援してきました。また、今年はバス旅行も予定しています。
社会的養護をとりまく現状として、特に小規模化や地域分散化を進めていくネバーランドでは、コロナの影響もあり、食事や行事、外出もユニット単位で行うように変化してきました。小集団というより家庭に近い形態で養育する中で、子どもの心が安定したり職員との関係がより強固になったりと良い面は沢山あります。しかしその反面、大人数でやることにもそれなりの意義を感じています。一つのモノ・コトを皆で一緒に経験する。それぞれ感じ方は違うと思いますが、同じ空間や時間を共有することは、とても大切なことだと感じました。その他にも、高年齢児が年少児の面倒見る。高年齢児が行事を職員と一緒に行い、年少児がその姿を羨望の眼差しで見る。それがモデルとなり代々受け継がれ、自然と伝統となっていく。
集団の大小に関わらず、どれだけ子ども達と経験や体験を共有できるかが、養育する中で大事なことなのではないかと考えます。マスクが取れた今だからこそ、子ども達と今まで以上に共に笑い、怒り、悲しみ、楽しみ多くの表情を楽しんでいきたいと思っています。
遠いところから来て下さった保護者の皆様、ご協力いただいた沢山のボランティアの皆様、日々、子どもたちを見守って下さっている地域の方々、そして、学校関係者、行政の方々、今日一日、本当にありがとうございました。
皆様にお力をいただき、支援していただいたことは、子どもたちの心にずっと残っていくだろうと思います。そのことが、今回のテーマ『地域に育まれ、まぁるい心を届けたい!』に繋がっていくのだろうと思います。
子どもたちも幼稚園行事、学校行事と忙しいなかで、オペレッタや作品作りに一生懸命頑張りました。
今後とも、子どもたちを温かく見守って下さい。
ネバーランドが開設して10 年を過ぎました。開設当初、友だちが少ないことが心配された子どもたちも、今では幼稚園に通園したり、スポーツ少年団に入団したり、放課後に学校の友人とサッカーを楽しんだり、近所の悪仲間とつるんだり…それぞれが施設の枠を超えて色々な人たちとの関わりを持てるようになってきました。
そこで今年の子どもの日はテーマを児童憲章の「社会の一員として重んぜられる」とし子どもたちと「社会の最小単位:家族ってなんだろう」「もっと広い社会:地域ってなんだろう」についてワークシートを用いて勉強会を行いました。
コスモスが風に揺れ、赤とんぼが飛び交う中、子どもたちはネバーランド祭りの準備に張り切っています。この11年で子どもたちが安定した絆を感じられるようになっているのかな・・・と感じている日々です。
薫風さわやかな季節にピーターパン通信第2 号が発行され、ほっとしています。今回は「こどもの日」を特集としてみました。十年間の子どもたちの心の成長の著しさに感動しています。
虫の声が心地よい季節の中、念願の広報誌を発行することが出来ました。
広報誌を作っていく中で、ネバーランド創立から10年、たくさんの子どもたちとの出会いがあり、一緒に過ごした
日々を通して色々なことを感じ、まなび、ともに成長してきた軌跡を振り返る経験となりました。
また、子どもたちを見守り、励まし続けて下さる皆様との出会いが、子どもたちにとっても、そして、ネバーランドの
スタッフにとってもかけがえのない経験となっていることに改めて感謝の気持ちを持ちました。
この広報誌を通して、少しでも子どもたちの生活や成長の様子をお伝えすることが出来れば嬉しいです。
ご意見ご感想をお寄せ下さい。お待ち申し上げます。